アタックスの現場から
社長の参謀を目指して
錦見直樹
株式会社アタックス戦略会計社 取締役
私たちは、月次決算を中心とした業績管理制度の構築および運用を中心としたコンサルティング業務に従事しています。
月次決算は、毎月々の経営成果を細部にわたって正しく測定し、経営活動が経営目標に向かって順調に進んでいるかを1ヶ月毎に迅速に確認し、常に正しい方向へ経営活動を導いていく経営の羅針盤機能を果たすものであり、企業の大小を問わず、どの企業にも必要な仕組みです。
市場環境の大きな変化を受けて業績が急速に悪化した、あるお客様企業の月次決算報告の中での話をご紹介しましょう。このままでいくと巨額の赤字を計上する可能性があり、それを何とか回避するためどのような施策を打つかについて社長と話し合っていたときでした。社長は独り言のように小さな声で、「現実を知るということは大変厳しいことだ。できれば逃げ出したい」とおっしゃったのです。私はこの言葉を聞き逃しはしませんでした。
私の、それまでの社長に対するイメージは、頭脳明晰で精神的にもタフであり、決して人に弱みを見せない頑強なものでした。しかしこの瞬間、社長は決してスーパーマンではなく、逃げ出すことのできない状況の中で、命がけで経営を行われていることを真底実感したのです。
本音を吐かれた後、この社長は「決して逃げることはできない。自分も最大限の努力をするので抜本的な改善策をぜひ一緒に考えて下さい」と自らを励ますように強く言い切られました。その後、一緒に考えさせていただいた改善策を、自ら先頭に立って着実に実行に移され、赤字に陥ることを免れることができました。
アタックスグループは「社長の最良の相談相手」として日本一になることをビジョンとしています。そうした中で、私は、担当するお客様企業の一人ひとりの社長から「君は私にとって日本一の参謀だよ」とおっしゃっていただけるような存在になりたいと考えています。
