アタックスグループ代表パートナー 公認会計士・税理士
「社長の最良の相談相手」をモットーに、約1700社のクライアントを擁し61年の歴史を持つアタックスグループのトップとして、公認会計士、税理士、中小企業診断士、社会保険労務士、MBA、その他スタッフ総勢170名を率いている。2009年より法政大学大学院客員教授を務める。

新興3市場に上場する中堅企業609社の前3月期決算は、経常利益ベースで35.2%増益の3,803億円となった。そのうち上位20社だけで、合計1,524億円と609社の経常利益合計の4割にも達している。中堅・中小企業にとって、どうすれば今の経済環境下で事業に成功できるかのヒントをこの20社に探りたい。
20社の特徴のひとつは、大手企業が見落としていたニッチな市場を選択し、それぞれの分野で一番になっているという点である。
業務用カラオケでシェア一番の第一興商、建築仕上塗材でシェア50%以上のエスケー化研、ノートパソコン用などのコネクタでシェア一番の第一精工、心電計を開発し今もトップシェアのフクダ電子、業務用給食ではトップブランドであると同時にカラオケではルームシェアトップのシダックスがその例と言える。
二つ目の特徴は、独自のビジネスモデルを築いて、愚直にやり抜いているということだ。
給食事業では後発ながら医療福祉向けヘルスケアフードサービスに絞り込んで事業展開を図ってきた日清医療食品、新業態のホームファッションストア市場を切り開いた西日本のナフコ、建設・不動産業の中にありながら財務健全性を維持しつつ賃貸管理と土地有効活用提案をうまく融合させているスターツ、中古車情報のGoo-netを築き上げリクルートに競り勝ったプロトコーポレーション、AVC主体のカテゴリーショップに拘るノジマ、住宅管理代行サービスのリロ・ホールディングス、サードプレイスという独自のコンセプトでコーヒーストアを築き上げたスターバックス、アフタヌーンティなど衣食住複合の独自の提案型ショップで若い女性の心を掴んだサザビーリーグ、介護付き老人ホームのメッセージがそうである。
三つ目は、他が参入し難い独占あるいは寡占的な市場を押さえている存在ということだ。パチンコ・パチスロのフィールズ、同じく藤商事、衛星放送のWOWOW、CATVのビック東海、沖縄セルラーである。
また、四つ目は、自動車部品メーカーではあるが既にアジア売上が25%北米が30%とグローバル展開をほぼ完成させたユタカ技研である。
このように見てくると、海外に展開せず国内に留まりながら「強い会社」を築こうとするなら、独自のビジネスモデルに着眼し、これを徹底してやり抜くことしかないようだ。
<参考記事>
「新興企業、35%増益」2010年5月22日(土)日本経済新聞 朝刊
アタックスグループ代表パートナー 公認会計士・税理士
「社長の最良の相談相手」をモットーに、約1700社のクライアントを擁し61年の歴史を持つアタックスグループのトップとして、公認会計士、税理士、中小企業診断士、社会保険労務士、MBA、その他スタッフ総勢170名を率いている。2009年より法政大学大学院客員教授を務める。